- 2015年10月27日 18:26
- 草の実
あちらこちらから、錦秋の便りどころか、はや、木枯らし1号が吹いたとか、
山が雪帽子を被ったとの便りも聞かれるようになりました。
今更ながら、日本列島の北と南では大違いですね。
こちら名古屋ではだいぶサクラやイチョウ、ケヤキなど色づいてきました。
先日、久しぶりに森に出かけました。
きょうはその時見た「イヌタデの実」をお届けします。
「犬蓼」と書きます。
「蓼酢」を作るヤナギタデ(本タデともいう)に対して役に立たない、
つまらないタデということで、「イヌ」を付け、「イヌタデ」と
名付けられたようです。
ヤナギタデの葉は非常に辛く、磨り潰して酢と混ぜて蓼酢を作るそうです。
また、刺し身のつまに使われるタデは、ピリッとした辛味のある
ヤナギタデの芽生えで紅蓼と言います。
私もベニタデ、大好きです。
そういえば、「蓼食う虫も好き好き」という言葉もありますね。
さて、イヌタデは秋に茎の先から穂を出し花を密に付けますが、
花よりもその後に見られるピンクの実が目立ちます。
私、この実を花か、蕾かとつい最近までそう思っていました(汗)。
下の写真では黒い実が写っています。↓
(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
高さは20~40センチ程です。
ピンク色の萼(花びらはありません)が実を包んでいます。
昔はこの粒々のピンクの実を赤飯に見立て、アカマンマとと呼んで、
ままごとの材料にしたものだそうです。
なかなか味のあるイヌタデの花は、道ばたや田んぼの畔によく似合います。
鮮やかな濃いピンク色の可愛い花、絵のモチーフにもいいかもしれません。
芸術の秋ですね♪
北海道~沖縄に分布します。
タデ科の植物です。