- 2016年2月16日 23:12
- 草
また寒の戻りがあり、寒いです。気温も一桁でした。
一時小雪も舞い、街路樹のハクモクレンがあったかそうな毛皮を
身にまとっていましたが、それでも寒そうでした^^;
さて、島で出あった植物、きょうは「ヤマアイ」をお届けします。
「山藍」と書きます。
山の藍という意味で、山地の林内に群生するようですが、
なぜか海岸近くの林縁にありました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
高さは30~40センチ程。
照りがある葉は向かい合って付き、葉脈が深く刻みこまれて
います。
葉は長楕円状披針形で長さ6~12センチ程、縁にギザギザがあり、
先は尖ります。
葉の表面と縁には粗い毛があります。↓
枝先の葉腋から花柄を出し、緑白色の小さな花を長い穂状に付けます。
これは雄株のようで、雄花の球状のガクは3裂し平開します。
また、雄花は多数の雄しべがあり、束生します。
茎は四角形です。
ヤマアイは日本最古の染色に用いる植物だったようですが、
現在の藍染め(タデ科のアイ)が渡来することで、その役割を
終えました。
が、「大嘗祭」の時に着る衣(「小忌衣(おみごろも)」→ヤマアイの
汁を刷り込んで模様をつけたもの)には施されているそうです。
図鑑にはヤマアイの花期は3月~7月と書いてありますが、
温暖なこちらの島では冬場でも咲いていました。
本州、四国、九州、南西諸島に分布します。
トウダイグサ科の植物です。