- 2012年3月 4日 21:08
- 木の実
部屋の中では2月終わりからソフィー・セシール等の木立ベゴニアや
スタンフォード・ミニチュア等の根茎性ベゴニアが咲いています。
きょうは久々に本来の植物の話題をお届けしますね^^。
実家の庭のクチナシに、たくさん実が付いているので
「クチナシの実」を再度ご紹介いたします。
名前の由来は、実の口が開かないことから「口無し」と名付けられました。
日本と中国に自生します。
6月から7月にかけて咲く花はこちら→クチナシ
純白の花びらはだんだん黄味を帯び、最後はしなっとして茶色くなって
しまいますが、香りは最後までしっかりと残っています。
そして9月中旬~11月頃に橙色の実を付けます。
写真は1月に撮った実家のクチナシ↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
特徴のある長くのびたガクと6角に角ばった実の形→クチナシの実
乾燥した実は、古来より着色料として栗きんとんやたくあん漬け等に
利用されてきました。
また、私の住む名古屋ではこのクチナシで色を付けた黄色の
強飯(おこわ・こわめし)の上に黒豆を載せたものを
「きいはん(黄飯)」、または「きいおこわ」と言って、
端午の節句にこれを食べます。
市内の和菓子屋でも5月の節句になると店頭に並べています。
朱赤のクチナシの実で本当に黄色に染まるのか?と早速実験!
クチナシの実を破ると、実の中には種がたくさん詰まっており、
ねっとりとしていました。
この種を白い器に入れ、水を注いだら、あっという間に黄色の水に
なりました!時間が経つと黄色が濃くなりました。
そこで、きょうはサフランライスではなく、クチナシで染めたライスで
カレーライスを・・ということになり、お米3合にクチナシ1個で
御飯を炊いてみました。↓
これにカレーをかけていただきました^^。
その他、クチナシの汁を染料として布を染めたりもするようです。
また、漢方では「山梔子(さんしし)」と呼んで生薬として使われます。
アカネ科の植物です。