- 2013年2月10日 09:57
- その他
イチゴはその形、色合い、香り、酸味と甘みのバランスや、果肉の硬さ等
それぞれ個性的です。あなたのお好みはどのイチゴ?
きょうはこちら名古屋のスーパーで出回っているイチゴを紹介します。
まずは、この頃はたまにしか見かけなくなってしまったイチゴですが、
①「女峰(にょほう)」
栃木県生まれ。
東日本で栽培されていて、以前は「とよのか」と人気を二分して
いましたが、今では「とちおとめ」にその座を奪われてしまったようです。
光沢のある淡赤色の果実はやや小ぶり。
②「豊の香(とよのか)」
福岡県生まれ。
西日本各地で栽培されているイチゴの代表的品種。
甘みと香りがよかったのですが、最近では「あまおう」などの
新品種の登場により、生産量は減少しているそうです。
こちらでもたまにしか見かけなくなりました。
お次は人気絶頂、
③「栃乙女(とちおとめ)」
栃木県生まれ。
女峰×とよのか×栃の峰。
女峰より粒が大きく甘みが強い。東日本のシェアNo.1の品種。
こちら名古屋でも人気があります。
こちらも先月食べてみました~↓
④「甘王(あまおう)」
福岡県生まれ。
「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字からのネーミング。
とちおとめの刺客として生まれた。
とよのかが半分、アイベリーが8分の1、てるのかが4分の1、
女峰が8分の1、それぞれの血を受け継いでいるそうです。
大粒の上、糖度もとても高く、適度な酸味とのバランスもよくて
美味しかったです。
続いて、
⑤「幸の香(さちのか)」
こちらも「あまおう」同様、福岡生まれ。
「とよのか」の後継イチゴ。
とよのか×アイベリー。
果肉の硬さとバランスの良い味が売り。
⑥「章姫(あきひめ)」
先回とりあげたので省略します。
続いて、
⑦「紅ほっぺ」
こちらも「あきひめ」同様、静岡県生まれ。
章姫×さちのか。
ホッペが落ちそうなほどおいしいという命名。
やや長めの円錐形で、鮮やかで濃い紅色で艶があり、
かなり大粒の品種。
きょうスーパーで買ったのは、こちら愛知県で
作られたものでした↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
大きなものは形が変形していて、1個が80gもありました。
果実はやや硬めで、香りがよく、甘みと酸味のバランスが良く、
ジューシーで美味しかったです。
⑧「ひのしずく」
熊本生まれ。
「さちのか×栃の峰」×「久留米54号×栃の峰」
果実は硬めで大きく、甘みが強く、ジューシーで香りがよい。
お次はご当地、愛知のイチゴ、
⑨「アイベリー」
愛知県生まれ。
交配データ不明。
濃い赤色で形もよく、大きいものは50gほどもあり、艶もよいため
贈答品としても人気の最高級品で果汁が多く、甘みもたっぷりです。
高級スーパーで売られています。
続きまして同じく愛知の
⑩「ゆめのか」
もちろん、愛知県生まれ。
みんなの夢が叶うおいしい苺というのがネーミングの由来。
交配は専門的なのでよくわからなくてすみません。
果実はやや硬めで、甘酸のバランスが良く果汁も豊富でした。
こちらではよく出回って人気があります。
お次はお隣、岐阜県のイチゴ、
⑪「濃姫(のうひめ)」
岐阜県生まれ。
アイベリー×女峰。
「色と味が濃い」という特徴と、岐阜県ゆかりの斉藤道三の娘で、
後に織田信長の正室になった「濃姫」にちなんで命名。
コクがあり美味しかったのでファンだったのですが、
今シーズンはまだ店頭で見たことがありません。
そして、
⑫「レッドパール」
愛媛県生まれ。
アイベリー×とよのか。
大粒で甘みと酸味のバランスがよい、濃い紅色が特徴。
生産量は少なめ。
⑬「さがほのか」
佐賀県生まれ。
大錦×とよのか。
果実は比較的大きめで香りがよく、中の果肉が白いのが特徴です。
甘くて酸味はほとんどない。
果肉がしっかりしているので日持ちがいい。
以上
おまけ:
日本は果実の品種改良とともに、栽培技術は確かに世界に誇れる
水準だと思います。
冬12月から、スーパーの店頭に綺麗にパックされ、行儀よく並んだ
大粒のイチゴは、一見、豊かさの象徴に見えます。
それら栽培されたイチゴはビニールを通した太陽の光で育ったもので、
それを享受している私たちがいます。
さんざん温室栽培のイチゴを礼賛しておいてこんなこと言うのも
なんですが・・、一方で、太陽を直接浴びて逞しく育った、晩春5月頃に
出回る小ぶりなあの露地もののイチゴの味も忘れたくないものです。
やっぱり欲張りな私でした(^^;)