- 2013年8月13日 22:37
- 草
きのうの午後、ツクツクボウシの声がしました。
今年は2週間ほど早いようです。
さて、きょうはなかなかアップできなかった「タケニグサ」を
お届けします。
「竹似草」と書きます。
茎が長くて中空になっており、秋の終わりになり枯れた茎が
竹に似ているということで、名付けられました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
7月に蕾、花、実が揃った個体が撮れました。
高さは1~2メートル程になるようです。
日当たりのよい崩壊地によく見られます。
茎は白っぽくやや青みを帯びています。
茎を傷つけると黄色の乳液が出てきます。
この汁は有毒でアルカロイドが含まれているそうです。
葉は長い柄があり互い違いに付き、キクの葉に似た切れ込みがあり、
かなり大きく20センチ大になるものも・・。
葉の裏は白い毛がびっしり。
花は6~8月頃、茎の頂きに白色の小花を多数つけます。
写真の上の方のは蕾で、白くて長く先の方が太い。
その下にある花は、波打つ糸状のものは花びらではなく雄しべで、
花びらはありません。 雌しべは見え隠れしています。
雄しべは多数あり、雌しべの花柱は短く、柱頭は太くなって2裂しています。
実は扁平で2センチ程のが多数付き、中に種が入っています↓
実の中の種が風に吹かれて音がするということで「ササヤキグサ」という
ロマンチックな別名もあるようです。
見た目、ちょっとエキゾチックな感じがしますが、日本古来からある花です。
本州、四国、九州に分布します。
ケシ科の植物です。