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2016年4月 Archive
ザイフリボク
- 2016年4月30日 10:29
- 花
朝から良いお天気、よその庭に赤のアマリリスや
シランが
咲いていました。
時々行っていた古書店が2週間ほど前に閉店したようです。
古書が天井まで積まれていて、お髭顔のスマートなご店主がいた、
結構好きな本屋さんだったのに・・寂しいかぎり・・(´∩`。)グスン。
さて、きょうは里山にあった「ザイフリボク」をお届けします。
数年来の願望が叶い、やっと出逢うことができました\(^o^)/。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
上を仰ぐと、まだ、花はチラホラとしか咲いて
いませんでしたが、うれしいです~♪(*^^)v
若い葉の両面(特に裏側)は毛が密生していて、
銀色に輝いて見えます。
花びらが細長く、采配(戦場で大将が指揮するときに用いた
何枚もの細く切った紙の房を棒の先につけた道具)の
様であるとの意味から、「采振り木」と名付けられました。
また、別名はシデザクラです。
シデとは、あの「紙垂」ですね~。
しめ縄や玉串、祓い串など、神道で用いる
白い和紙を切ってジグザグに折ってぶら下げるものですね。
これも、白くて細長い花びらからのネーミングのようです。
高さ5~10メートル程になる落葉の小高木です。
写真のは5メートル程でした。
灰色の樹皮には縦じま模様が出ていました。
葉は互い違いに付き、長さ4~9センチ程、
幅2.5~4センチ程の楕円形で
先は尖っています。
若葉の裏面や葉柄は白い軟毛が密生しています。
枝先に、細長くてわずかに波打つ白い花びらが5枚の花が
集まって咲きます。
多数の雄しべ、そして、葉の縁には細かなギザギザ(鋸歯)が
ありますが、これはバラ科の植物の特徴です。
岩手県以西の本州、四国、九州に分布します。
バラ科の植物です。
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シロバナナガバノスミレサイシン
- 2016年4月29日 12:15
- 花
きょうからゴールデンウイークに入り、お休みの方も多いかと
存じますが、いかがでしょうか?
お天気もよくなりましたが、風が強く、窓から見えるアベマキが
白い葉裏を見せています。
さて、きょうは瀬戸市の里山の湿り気のある林内で見つけた、
「シロバナナガバノスミレサイシン」をお届けします。
「白花長葉の菫細辛」と書きます。
スミレサイシンの名の由来は葉がウスバサイシンに似ることから・・。
それに長い葉で白い花なので、「シロバナナガバノスミレサイシン」
と名付けられました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
草丈は5~12センチ程。
長さ5~8センチ程の葉は細長い三角状の卵形で、基部はハート形。
先が尖っています。
葉の縁にはギザギザがあり、全体に毛はなく葉は柔らかい感じです。
葉裏や茎は暗紫色を帯びていました。
白い花は直径2センチ程で花びらは細めです。
距(花の付け根が後ろに飛び出たもの)は太くて短く、
花と同じく白色です。
花の正面は残念ながら写真が撮れなかったのですが、
側弁の基部には毛がありません。
花が咲いた後の葉は大きくなり、長さ13センチ、幅6センチ程に
なるようです。
岐阜県や長野県に近い三河の山の中でよく見られる
日本の固有種だそうです。
3~4月に咲きます。
本州(関東以西の太平洋岸)、四国、九州に分布します。
スミレ科の植物です。
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ヒゲケマルバスミレ
- 2016年4月28日 09:56
- 花
こちらは雨模様・・。
近所の公園ではサクラにとって代わって、今はヒトツバタゴ
(ナンジャモンジャ)が咲き、雪を被ったような白い花が満開です。
さて、里山の林の縁に白いスミレが群生していました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
私には初めて見るスミレでした。
古くから愛されてきたスミレの仲間は国内だけでも何十種類もあり、
見分けるのも結構大変です・・ふ~(^_^;;)。
マルバスミレか?と思ったのですが、側弁の基部には毛が
生えていたので
「ヒゲケマルバスミレ」としました。
きょうは「ヒゲケマルバスミレ」をお届けします。
「髭毛丸葉菫」と書きます。
花は白色で下の花びらには紫色の筋が入ります。
柱頭はカマキリの頭のような形です。
葉は丸みのあるハート形で2〜4センチ程。
葉の縁には丸みのあるギザギザがあります。
葉の両面と葉柄にも毛が生えていました。
距の部分は太めで長く、先がふっくらしており、
上に反り上がり、淡紫色を帯びています。
ガク片にくっついているところは、切れ込んでギザギザした形に
なっていました。
4月上旬~5月上旬頃に花が咲きます。
北海道、本州、四国、九州に分布します。
スミレ科の植物です。
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ヤマツツジ
- 2016年4月24日 17:58
- 花
あっという間に4月も過ぎ去ろうとしています。
今月初めに山歩きをした時に出逢った花「ヤマツツジ」をまだ
アップしてなかったので、きょう、お届けします。
「山躑躅」と書きます。
山野に普通に見られるツツジなのでそう名付けられました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
朱赤の花が2~3個咲きます。花は5裂し、雄しべは5本です。
花の中央に濃い朱色の斑点があります。
北海道、本州、四国、九州、屋久島に分布します。
ツツジ科の植物です。
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ヒメウズ
- 2016年4月22日 08:37
- 花
昨日、結構降った雨も上がり、いいお天気になりそうです。
さっそく、びしょびしょに濡れた傘を干しました (^-^*)ゞ
ベランダの日蔭にはカタツムリの姿が見えました。
玄関のナンテンの赤っぽい新芽や、次々と咲いてくる
生垣の紅白のヒラドツツジも生き生きと見えます。
さて、里山の大きな木の根元に小さな可愛い花がひっそりと
咲いていました。
ヒメウズでした。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
きょうは「ヒメウズ」をお届けします。
「姫鳥頭」と書きます。
ウズは鳥頭(トリカブト)のことであり、小さなトリカブトの意で、
花が小さく根がトリカブトに似ているところから名付けられました。
路傍や林の縁などに生えています。
高さは20~30センチ程です。
紫褐色がかった茎は少し枝分かれし、軟毛があります。
葉は3つの小葉で一つの葉(3出複葉)、それぞれの小葉は更に
切れ込んでいます。
花は枝の先に下向きに咲き、直径4~5ミリ程。
白い花びらに見えるのはじつはガク片だそうです。
写真ではわかりづらくてすみませんが、花びらは内側の黄色のもの
だそうです。
花びらよりガク片の方が長いようです。
↑上の方に緑の実が見えますね。
緑色した若い実は長さ8ミリ程で、先が尖っており、2~4個が
上向きに付きます。
花期は4~5月です。
関東以西の本州、四国、九州に分布します。
キンポウゲ科の植物です。
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ジロボウエンゴサク
- 2016年4月21日 11:21
- 花
友達からいただいたキンギアヌムが数年ぶりに花を付け、
満開になりました(*^^*)。
小さな可愛い蘭です♪
さて、やや湿った林の縁に紅紫色の花を見つけました。
細い茎の先に付いた小さな数個の紅紫色の花や、
柔らかい葉が繊細な感じがします。
きょうはこの「ジロボウエンゴサク」をお届けします。
「次郎坊延胡索」と書きます。
「次郎坊」は、昔、伊勢地方ではこの花を次郎坊、スミレの花を
太郎坊と呼んで、互いにその距を引き合って遊んだところから
きているそうです。
「エンゴサク」とは中国名(漢方薬名)の「延胡索」を日本語読み
したもののようです。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
高さは10センチ程です。
花は長さ1~2センチ程の筒状で、4~5月に紅紫色~青紫色の花を
咲かせます。
葉は二回三出複葉です。
先端は唇状に開き4つに分かれ、後ろの筒部は白色を帯び、
距となっています。
花のすぐ下に付く長さ3ミリ程のごく小さな苞葉は卵形で
切れ込みません。
・・・
関東以西の本州、四国、九州に分布します。
ケシ科の植物です。
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オオサンショウソウ
- 2016年4月18日 15:34
- 草
朝方、雨が降る前、ケヤキに一羽のヒヨドリの姿を見ました。
かなり長く、羽づくろいをしていました。
きょうは可児川左岸の湿った山道で出逢った
「オオサンショウソウ」をお届けします。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
「大山椒草」と書きます。
サンショウソウよりも大型で葉の形がサンショウの葉に似ているので
そう名付けられました。
湿り気のある山地や林縁の木陰に生えます。
長い茎を分枝させながら横に這っていました。
よく見ると、淡緑色の球状のものが付いています。
どうやら雌株だったようで、葉の脇にほとんど柄のない
雌花を付けていました。↓
後から調べてわかったことですが、多くは雌雄異株ですが、
中には雌雄同株もあるようです。
雄株の花や雌雄同種の株も見たいものです。
花期は4~6月。
さて、葉は卵状楕円形で長さが4センチ程です。
互い違いに付き、縁には4~5個のギザギザがあり、葉柄はごく短い。
葉先が尖っているのが特徴です。
葉の表は深緑色で針状の伏毛が散在しており、葉裏は淡緑色で
ほぼ無毛。↓
岐阜県以西の本州、四国、九州、沖縄に分布します。
イラクサ科の植物です。
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ハナイカダの雄株
- 2016年4月17日 14:19
- 木
おととい、マンションのエビネが数輪咲きました。
街路樹の下で信号待ちをしていたら、足元にどこかで見た花が
いくつも落ちていたので、見上げたら、やっぱり!
イチョウの雄花がたくさん付いていました。
さて、先日訪れた可児川岸の植物をお届けしたいと思います。
隣りに川が流れて、反対側は崖があり、足元がぬかるんでいる
細い道を通り抜けると、光が射す所にあれっ?またまた、どこかで
見たような植物が・・。
葉に透けて見えるのは?
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
小さな花の蕾のシルエットでした。
ハナイカダでした。
よく見ると雄株でした。
きょうは「ハナイカダの雄株」をお届けします。
光沢がある葉は互い違いに付き、縁には浅いギザギザがあり、
その先は芒(のぎ)状になっています。
葉の中程に雄花の蕾がいくつか集まっています。
まだ、花は開いていませんでした。
高さ1~3メートル程になる落葉低木です。
湿り気のある所が好きなようです。
ミズキ科の植物です。
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オガタマノキ
- 2016年4月15日 10:02
- 花
昨夜の熊本の大きな地震に遭われた方々には、お見舞い申し上げます。
まだ、余震の恐れも続いているようですが、どうか被害がこれ以上に
なりませんように・・お祈り申し上げますm(_ _)m。
さて、写真を撮ったまま忘れていた植物を思い出しました(汗)・・。
今、アップしないと時節を違うので、きょうは「オガタマノキ」を
お届けします。
「招霊の木」と書きます。
三月下旬に母の13回忌でお寺に出向いた時のこと・・。
木の下に何やら花びらがいっぱい落ちていて気づきました。
上を見上げるとオガタマノキの花が・・。
花はもう終盤で2~3輪しか枝に残っていませんでしたが、
初めてまともに花を見ることができました。
きょうは「オガタマノキ」をお届けします。
日本に自生するモクレン科では唯一の常緑樹で、
高さ20メートルにもなるそうです。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
境内のは10メートル程でしたが、高木で全体は撮れませんでした(^^;)。
1センチ程の花柄があり、花の元は紅紫色を帯びています。
花は直径2~3センチ程で、同じモクレン科のモクレンやコブシよりも小さいです。
葉は互い違いに付きます。
葉の長さは5~12センチ程、倒卵状長楕円形で、先はやや細くなって
いますが鈍端です。
葉は肉厚で縁は波打ち、表は光沢があります。
葉柄があり、長さは2~3センチ程です。
葉裏は灰白色を帯びています。
樹皮は灰褐色です。↓
花びらは普通12枚あるそうですが、そこまで
確認できませんでした。
天照大神の天岩戸隠れの神話で、天岩戸の前で舞った
天鈿女命(アメノウズメノミコト)がこの木の枝を手にしていたとされ、
古くには榊とともに神前に供えていたそうです。
寺社に植えられることが多いです。
関東以西の暖地にまれに自生します。
その他、1円硬貨の図案は招霊の木のようです。
モクレン科の植物です。
参考:カラタネオガタマは中国原産で、日本でも庭木や生け垣として
よく植えられています。近所のお宅にもあります。
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ニリンソウ その2
- 2016年4月13日 13:18
- 花
朝から雨模様、斎場に行く途中、街路に植わった八重桜が
ピンク色に煙っていました。
さて、スプリング・エフェメラル、きょうは「ニリンソウ」を
お届けしたいと思います。
以前にも「ニリンソウ」はお届け
したのですが、
こんなに群生しているのは初めて見たので、
もう一度お届けしたいと思います。
2本の長い花の柄を伸ばし、先に花径2センチ程の白い花をそれぞれ
1本ずつ、計2本付けるので「ニリンソウ」と名付けられました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
茎につく葉は茎を抱いて3枚が輪生し、深い切れ込みがあります。
その中心から花茎を2本立てて花を2輪付けます。
花びらと見えるのはガク片だそうで、普通5枚で白色です。
花の径は2センチ程でイチリンソウよりひと回り小さい花です。
いい写真がないのが残念ですが、混在している所ではその違いが
目で見てよくわかりました。
ニリンソウの個体数はイチリンソウよりもずっと多かったです。
イチリンソウとほぼ同じ時期に咲きます。
葉の切れ込み方が違い、葉柄が全くないのが特徴です。
有毒のヤマトリカブトの葉によく似ているといわれます。
ニリンソウとヤマトリカブトは同じ環境に生え、若葉の頃は
とても似ているので注意が必要です。
キンポウゲ科の植物です。
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イチリンソウ
- 2016年4月11日 14:40
- 花
朝からは強い風が吹き、桜の花びらがどんどん舞い散っています。
そんな中、チューリップや藤の花は次々咲いています。
マンションのエビネの蕾にも色が付いてきました。
さて、きょうは・・先日、取り上げたスプリング・エフェメラルの
仲間の紹介です。
土曜日にイチリンソウとニリンソウが混ざった群落に出逢いました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
先に「イチリンソウ」をお届けします。
カタクリよりも遅く咲くので、同じスプリング・エフェメラルでも
既に上層の落葉樹林は葉を広げていて、やや日が射す林床下で
咲いているという感じでした。
ひとつの茎に花をひとつだけ咲かせるのでイチリンソウと
名付けられました。
そこここに数輪ずつの集まりはあるものの、イチリンソウの個体数は
ニリンソウよりもずっと少なかったです。
イチリンソウの花の径は5センチ程とニリンソウよりもひと回り
大きめの花です。
葉は切れ込みが深い。
蕾もありました。
キンポウゲ科の植物です。
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ヒカゲツツジ
- 2016年4月 8日 20:37
- 花
きょうは風が少し強く、桜の花びらも舞って車窓に付いたり
しました。
濃いピンクのベニバナマンサクやキクモモの花、地植えの黄色の
フリージア、カロライナジャスミン、白いユキヤナギの花が
目立ちました。
ヒラドツツジの花もボチボチ開いてきました。
さて、先日行った4月初めの山はヒトツバとヒカゲツツジの
オンパレードでした。
きょうは、ヒカゲツツジをお届けします。
「日陰躑躅」と書きます。
文字どおり、日陰に生えるツツジという意味ですが、日陰だけに
生えている訳ではなく、日向にも生えていました(^^;)
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
ひとめ見た時、シャクナゲ?と思いました。
山地の岩や崖に生える常緑低木です。
クリーム色の花は3~4センチの漏斗形で、先が5つに裂けています。↓
長い雌しべが1本、雄しべは10本あります。↓
葉は披針形から広披針形で先は尖り、長さ3~7センチ、
幅1~2センチ程で枝先に互い違いに輪生状に付きます。
また、花は枝先に2輪から4輪付きます。
関東以西の本州、四国、九州に分布します。
ツツジ科の植物です。
この山ではシロハラ、ヒオドシチョウ、キチョウ、ルリタテハ、
ニホンカナヘビ、イボタガ
などいろんな生き物にも出会うことができ、
大満足しましたV(^_^)V。
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セントウソウ
- 2016年4月 7日 11:03
- 花
きょうは朝から雨となり、花嵐の一日です。
マンションの桜も雪が降ったようにアスファルトの地面に
降り積もっていました。
こちらではもう、桜ともお別れですね。
今年も十分堪能させていただき、有り難いことでした。
さて、先日出かけたカタクリが見られた山裾にはタチツボスミレや
ヒメカンアオイや
セントウソウがいっぱいありました。
きょうはセントウソウをお届けしたいと思います。
「仙洞草」と書きます。
セントウソウはセリ科の中では最も早く花を咲かせます。
まだソメイヨシノが開花する前頃から咲き始めるようです。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
高さは10~25センチ程で、小型で繊細な感じがします。
日の当たらない林や、登山道などでよく見かけます。
直径3ミリ程の小さな白色の花を多数付けます。
花びら5個、雄しべ5個、雌しべの先は2裂します。
北海道、本州、四国、九州の山野の林内や林縁などに生えます。
セリ科の植物です。
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カタクリ その2
- 2016年4月 3日 14:42
- 花
きのう、岐阜の木曽川縁の300メートル程の山に登ってきました。
山頂まで行きましたが、春霞の中、残念ながら遠くの山々の姿は
はっきり見えませんでした。
山裾にカタクリの群生地がありました。
「カタクリ」は早春にほかの草木に先駆けて芽生え花を咲かせると、
他の植物が大きくなる初夏には休眠に入ってしまう、いわゆる
「スプリングエフェメラル」のひとつです。
「スプリングエフェメラル」の例→フクジュソウ、セツブンソウ
カタクリはここ名古屋近辺では3月25日過ぎから見頃になります。
10日から2週間程で見頃は過ぎ、それから葉は枯れるのではなく、
溶けるようになくなってしまうのです。
開花寸前の蕾↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
平開した花↓
満開の花↓。はじめ短かった雌しべが伸びてきています。
反り返るのは日中の陽射しがある時で、夕方には傘のように閉じます。
カタクリの花は外側に3枚、内側には3枚の計6枚の花びらから
なっています。
さらに、先が3つに分かれた雌しべと、それを取り囲む6本の
雄しべからなっています。
花の付け根には濃い紫色のW字型の模様があります。
厚くて軟らかい葉は長楕円形や卵形で、開花株では2枚、
まだ花が咲かない株では1枚付きます。
北海道、本州、四国、九州に分布します。
が、四国や九州では稀だそうです。
きのうのカタクリはもう既にピークは過ぎているようでしたが、
まだ、元気な花もあって間に合ってよかったです。
この自生地には3年越しでやっと見に行けました。
地元の方々が保護、お世話して下さるおかげですね。
感謝(^人^)の一日でした。
過去記事はこちら→カタクリ
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リョウメンシダ
- 2016年4月 1日 11:39
- シダ植物
今朝は雲が厚く、やはり雨が降ってきてしまったので、
桜の開花も足踏み状態。
さて、きょうは「リョウメンシダ」をお届けします。
山地の林内、特に杉の林内に群生することが多く、
やや湿地を好む大型のシダです。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
胞子嚢がついていない葉が、表も裏も同じような質感の
シダなので、両面羊歯と名付けられました。
軸に溝があるほうが表です。↓
切れ込みが細かくとても綺麗な常緑シダです。
葉は柔らかくレースのような繊細な造形のシダ。
アップで(表)↓
次の写真は・・
裏面↓
葉裏に付いている胞子嚢。
左から右に伸びている葉の裏です。 リョウメンシダでは胞子嚢群
(=ソーラス)は葉面の中心部の中部以下につく性質があり、
右の部分は胞子嚢群が付いていません。↓
リョウメンシダの胞子嚢群は、胞子が成熟するまでは円腎形の包膜に
覆われていますが、この写真ではわかりにくいですが、
胞子嚢群を覆って保護していた包膜が縮れて、胞子嚢群が
出かかっています。↓
胞膜が破れて出た粒々の胞子↓
北海道、本州、四国、九州に分布します。
が、瀬戸内海沿岸地域など、乾燥する地域では少ないそうです。
オシダ科の植物です。
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