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2016年1月 Archive
シロダモ
- 2016年1月31日 15:14
- 木の実
きょうは青空が広がり気温も二桁となり、過ごしやすい
日となりました。
さて、また島の植物の続き・・とまいります。
きょうは「シロダモ」をお届けしたいと思います。
別名をシロタブと言い、タブノキに似るが、葉の裏が
白いためシロタブと呼ばれ、それが転訛してシロダモと
なったようです。
暖地の山野に普通に見られますが、特に沿海地に多いです。
これも砂浜から少し入った林で見つけました。
ヒヨドリジョウゴやサルトリイバラの実も見られました。
シロダモは常緑高木で高さは10~15メートル程になります。
やや光沢のある葉は互い違いに付き、葉は長さ12センチ程、
幅6センチ程の長楕円形、先は尖っています。
クスノキ科の特徴であるはっきりした3主脈が見てとれ、
葉裏は白っぽかったです。
雌雄異株です。
実は長さ1センチ余の楕円形で、翌年の秋に赤く熟します。
この島は風の島と言われているようですが、さもありなん・・
またもや風が吹き、ブレた写真になりすみません。↓
(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
年も越して乾燥が進んだのか、実をよく見ると果皮にシワが
出ているようです。
今回は花と実のコラボ写真は撮れず残念でしたが、
10~11月頃、黄褐色の花が咲くと同時に、前の年に咲いた
花からできた実が赤くなり、同じ時期に花と実を両方見る
ことができるのが特徴のようです。
体力のある植物ですね~。
食物の少なくなる冬に赤い実を付けることから、
鳥にとって有り難い植物ですね。
本州(宮城県以西)、四国、九州、沖縄に分布します。
クスノキ科の植物です。
関連記事→タブノキの紋様
来月もまだ・・島の植物紀行は続きますヨ~\(^-^)/
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コクラン花後
- 2016年1月30日 16:33
- 草の実
今朝起きたら、雨の音・・。
でも途中から止んで曇りになりました。
敷地内のウメの花も徐々に咲き始めていますが、
曇り空で心なしか寒そうに見えます。
さて、島の植物の続き・・。
大きな木に這い上がったフウトウカズラを見つけた常緑樹林内で、
何やら
クモキリソウ
やジガバチソウに
似ている葉を発見!
連れ合いが「おっ!ランのようだ!」というので(≧[◎]oパチリ!
写真、平行脈が見える緑色の葉です。↓
(写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
卵形~卵状楕円形で先は尖っている葉は、
長さは7~8センチ、幅4~5センチ程でした。
茎の上に残っていたのは実でした。
倒卵状の長楕円形で、長さ10~15ミリ、幅4~6ミリ程。
本州(茨城県以南)、四国、九州に分布します。
いつかコクランの花も見たいものです。
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ウバメガシ
- 2016年1月28日 11:15
- 木
朝からお日様がのぞき、窓を閉めていても、小鳥たちの声が
にぎやかに聞こえてきます。
さて、きょうは島にあった「ウバメガシ」をお届けします。
「姥目樫」と書きます。
若芽の時からから褐色であることを、老女に見立てて付いた
名前だそうです。↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
海岸の植物のひとつで、他の植物が生えにくい、沿岸地域の
急傾斜地の岩場や、海岸近くの乾燥した尾根に多いです。
強い潮風など受けて木の姿は曲がっているものが多いです。
革質でやや硬く、表面は光沢がある楕円形の葉は互い違いに付いています。
ちょうど風が吹いて来てブレてしまい、すみません。↓
やや丸く艶がある葉の縁の上半分には、浅い波状のギザギザがあります。
成長が遅いため材は硬く、良質な木炭になります。
和歌山県でウバメガシから作られる炭が備長炭と呼ばれます。
備長炭は紀州田辺の木炭商、備中屋長右衛門の名によるものだそうです。
三浦、伊豆半島、紀伊半島などの太平洋側の暖帯の沿岸地方に分布します。
雌雄同種の常緑広葉樹です。
ブナ科の植物です。
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潮風に吹かれて
- 2016年1月24日 17:19
- その他
きょうも最高気温でも3度程!さぶっ!!
さて、きょうで離島シリーズ6回めです。
でも、ここで一息入れ、少し振り返りたいと思います。
ご用とお急ぎでない方はお付き合い下さいネ^^。
鳥羽の港から島へ向かう船に乗る間際に撮った写真です。
人魚2人とカモメが船の上に見えます。↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
島の桟橋を降りて右手を見て(≧[◎]oパチリ!
進路を左手にとり、海べ沿いに歩いていく。
海には白い船の姿が・・、手前の水底は澄んでいました。
少し歩くと海と分かれ、自然と右の道に導かれます・・。
すぐに上り坂になりはるか下に海が見えます。
足元には潮風に匂うようなスイセンが・・一叢。
写真を撮りながら歩いて行くと、山は下り坂になり、
潮騒も聞こえてきました。
クロマツや赤いヤブツバキが一輪見えました。
では、きょうはこの辺で・・ごきげんよう♪
この後、まだ植物探索は続きます。
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ラセイタソウ
- 2016年1月22日 11:25
- 草
きのうはまだ、北側の駐車場では雪が残っている所もありましたが、
きょうは陽が射しているので、きっと融けてなくなることでしょう。
でも気温は低く、しっかり冬が来たという感じがします。
さて、島の探検の続きです。
潮風が吹いてくる崖に何やらヤブマオに似た植物を見つけました。
連れ合いがラセイタソウと教えてくれました。
「羅背板草」と書きます。
名前の由来は凹凸が激しい葉が羅背板(ラセイタ:ポルトガル語)と
いう羅紗(ラシャ)に似た毛織物に似ているので名付けられたようです。
別名はビロードソウとも言うそうです。
海岸の岩場や崖などに生える海岸植物です。
すぐ下には砂浜が広がっていました。↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
草丈は30-70センチ程。
葉は海岸の強風などに耐えるためか厚く、長さは6~15センチ程。
卵形ですが、ときに葉の先が2つや3つに分かれたり、
このように葉の片側だけが欠ける(写真の上部の葉)ことが
あるようです。↓
葉の縁にはギザギザがあり、裏表とも毛が密生し縮緬状です。
こちらは少し離れた所にあった個体です。↓
写真一番左の個体は、向かい合って付いた葉の間からモコモコの
毛玉が集まって棒状になったような花が付いていました。
雄花のようです。↓
花期は7~8月と図鑑に書いてありますが、この島は暖かいのか、
1月でも咲いていました。
北海道南部から紀伊半島までの太平洋岸に分布します。
イラクサ科の植物です。
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ハスノハカズラの実
- 2016年1月20日 14:37
- 木の実
今朝、起きたら一面の銀世界~!
ここ名古屋では9センチ程の積雪がありました。
こちらで9センチとは久しぶりの大雪でした。
さて、島の探検の続きです。
フウトウカズラの実を探していた時、フウトウカズラの群落に
ハスノハカズラのつるを見つけました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
常緑のつる性植物です。
少しだけですが、実が付いていました。
終わりがけの実かな?
「蓮の葉葛」と書き、葉がハスの葉に似ることから
名付けられました。
でも一番のポイントは、このように葉柄が葉に"盾付き"
していることです。↓
葉柄は普通、葉の端に付いていることが多いですが、
"盾付き"とは葉裏の中央寄りに葉柄が付くことです。
ちなみに蓮の葉は傘のように真ん中に葉柄が付いています。
ハスノハカズラの葉柄は長さ4~12センチ程です。
三角状卵形の葉は互い違いに付き、長さ5~12センチ、
幅4~10センチ程です。
葉裏はやや白っぽいです。
雌雄異株です。
東海地方以西~琉球の海岸沿いの山地に生えます。
ツヅラフジ科の植物です。
おまけ:"盾付き"の植物→ハス、サトイモ、
イシミカワ、
ヤブレガサ、
ジュンサイ、ハスノハギリ、ハリブキ、コウモリカズラ、サンカヨウ、
オオバギ、ヤワタソウ、ワタナベソウ、オニバス、
ハスノハイチゴ
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アゼトウナ
- 2016年1月19日 11:54
- 花
きょうは、ここ名古屋の気温も低く、洗濯物も飛びそうな
強めの風が吹き、まさに冷たい冬の寒さですが、青空に
明るい陽が
さしているので救われます。
さて、大変お待たせしましたが・・、
予定の船には乗れなくなりましたが、次の船までの2時間半、
島の探検?でもしようということになりました。
この島も海岸植物が目立ち、
アシタバ、
トベラの実、
ツワブキ
がそこここに見られました。
海岸べりの崖にヤクシソウに似た黄色の花を見つけました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
連れ合いがアゼトウナかワダンのようだと申します。
私はその時、内心、なぜ畔になんか咲いてないのに??と
思っていましたが・・、帰宅して調べてわかりました。
「アゼトウナ」でした!
アゼトウナとは「畔唐菜」と書きますが、この「畔」は
田んぼの畔ではなく崖のことだそうです。
万葉集などでは「あず」や「あざ」は崖を意味してたそうです。
その「あず」や「あざ」が「あぜ」と転訛して「アゼトウナ」と
なったようです。
崖に生え、中国の菜に似た植物という意味になりますね。
アゼトウナは冬でも比較的暖かい海岸に生えます。
主に太平洋側の岩場や礫地、海岸に多いようです。
海岸べりの急斜面にも咲いていました。
肉厚の葉はロゼット状で、草丈は10センチ程です。
葉は互い違いに付き倒卵形でヘラ状で
縁には鈍いギザギザがあります。
黄色の花は直径1.3センチ程で花びらの先が
4~5つに切れ込んでいます。
図鑑には花期が8~12月となっていますが、暖冬のせいか?
この1月でも咲いていました。
強い潮風や塩害などもなんのその・・海岸の絶壁こそが
アゼトウナの住処なんですね。
たくましいですね~(^^)//""""""パチパチ。
本州(伊豆半島から紀伊半島)、四国、九州(大分県、宮崎県)に
分布します。
キク科の植物です。
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フウトウカズラの実
- 2016年1月15日 10:06
- 木の実
この頃、やっと冬らしいお天気が続いていますね。
さて、きのうの続きといきますか~(^^)
海岸沿いに歩いていくと林縁に・・
おっと!
茂みにフウトウカズラの葉が見え、何やら赤い実らしきものが・・。
やった~!!
ついに、というか早くも(13時頃)フウトウカズラの実を発見!↓
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
まだ緑色のもまじっていました。
日の出と共に出発し、船に乗って来た甲斐がありましたv(*^^*)v。
夢のようでしたが、またそれからずんずん林の中に入って行き、
30分程歩くと、大きな木にまたもやフウトウカズラが
巻き付いていました。
よく見ると真っ赤な実が付いていました。
ラッキー!!
本当にコショウに似た実を房状に付けていました。
過去記事はこちら→ フウトウカズラ
わ~い(*´▽`*)!
これでもう目的は達成できました~(★^ー゚)bネッ♪!
(^。^;)ホッ!
もう帰ろかな?なんちゃって・・。
時計を見たら~(¬_¬)ジロッ
帰りの予定の船の時間14時まで後十数分しかない?!(゚〇゚;)。
∑(=゚ω゚=;) マジ!?
え~~っ?!
次回につづく・・(^^;)
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フウトウカズラの実を訪ねて
- 2016年1月14日 12:57
- その他
先日の日曜日、お天気もよかったので、以前から念願の
フウトウカズラの実を見つけに出かけました。
朝早く車で出かけたのですが鳥羽に着いた時はもう9時の船は
出てしまい、次の便はお昼近くとのこと・・(→o←)ゞ。
しかたがないので、時間つぶしに何十年ぶりかに来た鳥羽の街を
散策しました。
なつかしい近鉄の鳥羽駅周辺とか・・。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
廃業されたビルの前に大きく育って花が付いたシェフレラなど・・
乗船前30分となったのでまた港に戻りました。
"竜宮城"という観光船が人目を引いていました。
私も一度乗ってみたいなと思って(≧[◎]oパチリ!
そんなこんなでやっと乗るべき船に乗りました(*^^)v。↓
船内に客の姿は少なく、成人式の着物姿の女性がひとりおられ、
島に帰るところだったようでした。
もうお昼過ぎでしたが、波は静かでした。
ほどなく島に着きました。
小さな島であまり人影もありませんでした。
穏やかな海の風景を見ながら、フウトウカズラは海岸べりにあると
目星を付けて歩いて行きました。
では皆様、この後は次回のお楽しみ・・ということで(^┰^)ゞ。
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コニシキソウの紅葉
- 2016年1月 1日 15:37
- 草
明けまして、おめでとうございます。
fabも11度めのお正月を迎えました。
これも皆様のご声援の賜物と感謝しております。
どうか今年もfabをよろしくお願いいたします。m(_ _)m
今年は始動が早いね・・と思われた方、そうなんです。
いつも毎年、人が来たり、出かけたり、なんやかやと忙しい
お正月ですが、今年は内輪だけなので、暮れに作ったおせちや、
お雑煮等々お正月のご馳走を食べてはお笑いのTVなど見て、
何十年ぶりかにだら~っと過ごしています(*^^*)。
でも、こんな調子じゃ、ただでさえ体重オーバー気味なので(^^;)
まずいと思い、午後の陽のあるうちにと散歩に出かけました。
さすがに人影も少なく、鳥たちのさえずりがよく聞こえました。
アスファルトの歩道の上には草紅葉した
コニシキソウが
少しぐったりしてへばりついていました。
毛むくじゃらの実や茎は赤っぽくなっており、葉柄も赤くなり、
縁にギザギザのある葉も、縁から赤くなっていました。
葉裏は表ほど赤くなっていないのもありました。
それから高台にある空き地へ行ったら、全身、真赤になった
コニシキソウを見つけました。
(それぞれの写真内をクリックすると大きい画面に変わります。)
茎やハート形の実には毛がいっぱい生えています。
こんなに寒くなっても赤くなって地面に張り付いて頑張っています。
えらいものだなぁ~。
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